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バー・ヒガシヤ
「キクチさん、センスの良いバーがあるんですが行きませんか」。僕の大学時代の後輩であるタキ・オノこと小野クンから誘われた。小野クンはアート・ディレクター。日本の大学を出た後、ロスのアート・センターを卒業し、現在東京で活躍している。
待ち合わせ場所に、小野クンの友達のマルコが、ローマから持ってきた濃いグリーンのチンクエチェントでやって来た。マルコ・ロンバルジはイタリア大使館に勤める一等書記官で、マナーも良く、ナイスガイだ。そしてもうひとり。小野クンが隣の真紅のコートを着た美しい女性、ジャーナリストのドラ・トーザンを紹介してくれた。ドラはフランス語のアクセントが少しある上手な日本語を話した。僕はホッとした。僕の英語はマルコの日本語よりちょっとましな程度。皆で英語を話しながらゲラゲラ笑っていると僕も急いで笑うのだが、その後突っ込まれると続かない。僕はなるべく綺麗で優しいドラの近くにいることにした。4人がそろったところで、僕らは小野クンの案内でバーへ向かった。↓
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それをヒガシヤのオーナー、緒方慎一郎さんが見つけ、ここに去年4月、前からやりたかった和菓子の店をオープンした。1階は和菓子屋さんで、2階には大きな窓のあるバーを作った。店のデザインは、箸一本に至るまですべて緒方さんがした。 |
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